継続被災地支援活動『福島県への継続文化支援活動』       『福島のいまを考える』シンポジウム参加の報告

 

平成271223日、札幌市こどもの劇場やまびこ座において公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会主催の『福島のいまを考える』シンポジウムに参加させていただきました。福島県内で地域づくりや市民交流支援などに取り組んでいる個人や団体との協働参加で、郡山市の「NPO法人みんなのあそび塾にょきにょき」のお二人、三春町「人形劇団赤いトマト・野菜とパンの店『えすぺり』」の素敵なご夫妻、個人でありながら今回の被災地支援活動を影ながらサポートし続け、これまで福島県内11市町村約14千人の人形劇公演のコーディネートを手掛けてきた方とご一緒することになりました。個人の方を除いては、どこかでお名前や活動について聞いたことがある方々でしたが実際には今回のシンポジウムでの初顔合わせになりました。それぞれが取り組んでいる地域での活動や経験、そして、札幌市こどもの劇場やまびこ座の矢吹館長との出会いについては実にドラマチックな話しでした。各々がこれまでやってきた事についての話しをしましたが、限られた時間の中で語れること極わずかであったと思います。また、自分自身の言葉が足りなかったと反省することもたくさんありますが、私たちの話しに耳を傾けてくださった皆様、本当にありがとうございました。

  

 

  

第一部の福島と札幌の人形劇団ジョイント公演では、札幌の人形劇団ばおばぶ、人形劇団ブルスタに続き福島の人形劇団赤いトマト『太郎と花子の物語』を鑑賞しました。実に人形劇団赤いトマト『太郎と花子の物語』は、福島県内ではなかなか日程等が合わずこれまで鑑賞の機会がなかったのですがこの日念願かなって鑑賞することが出来ました。原発事故による放射能汚染の影響で家業としていたシイタケ栽培がたちいかなくなった知人のご夫婦の実体験をもとに作られたお話しで、事故後の現実と向き合わなければならない苦悩や有様が表現されていました。私の周りの状況にも似ている環境はたくさんあって、観ている間も見終わった今も何か仕えたままの気持ちが続いています。原発の事故が日本中のどこかで起こったとしてもおかしくない環境の中で、全国各地にいる私たち(・・・それは実に太郎と花子です)の夢や希望が一瞬ですべてが吹き飛んでしまうこと、このことは遠くのどこかで起こった出来事ではなく、何時でも自分の身に降りかかる恐ろしい実情です。28年度は関西で人形劇団赤いトマト『太郎と花子の物語』公演が決定しているとのこと、是非お近くの方には観ていただきたいと思います。

 

第二部のシンポジウムは「福島の現状とこれから」というテーマでそれぞれが話しをしましたが、県外に出向いてということが初めてで大変緊張しました。以前から川俣町内、近隣市町村スタディーツアーや情報交換はしてきましたが、震災から49か月のこの時期に北海道札幌市で震災後の状況をお話しすることや、これまでの札幌市こどもの劇場やまびこ座との連携と今後目指す方向などの話しが出来たことはとても有意義な時間でした。

また、今回の原発事故は全く収束していないのが事実で以前と変わらず様々な不安を抱えながら生活をしている現状です。しかし、福島県以外ではニュースに取り上げられ新聞紙面に掲載されることは非常に少なくなってきている現実がある中、福島に住みながら感じる私たちの様子や近況を直接お伝えする機会を与えていただいたことは本当にありがたいことでした。被災地では、震災に直面しながらもそれぞれが色々なことに折り合いをつけながら日常生活を続けてきていますし、震災後にどのように過ごし家族やコミュニティーを守りながら今に至っているか、そして、放射能汚染と向き合いながら生活している環境の中、これ以降どう生きていくのかなどを直接聞くことになりました。私自身が、福島県在住者の中でも様々な選択肢があることを実際に耳にしたシンポジウムとなりました。

 

 

当会の活動の一つである「保養」ですが、放射能から身体を守る目的である「保養」が国の施策として皆無であったことが原点になっています。そのことをきっかけに、2012年から保養の活動を通じてたくさんの北海道の方々と繋がりが出来ました。また、2013年からは北海道野菜の定期便(月に一度の共同購入)も実施していただいております。今回は、そのような経緯で繋がった方々に向けてシンポジウムのお知らせを直前まで行いました。広い道内の移動はなかなか困難で、また、都合がつかず来場が出来ないというメッセージをたくさんいただきましたが、いつも見守ってくれている方々が数人足を運び来場し互いの近況報告をすることが出来ました。久しぶりに会える喜びは格別で時間がたくさんあったら一晩中話しが尽きなかっただろうと思っています。来場した避難者である知人は、

「こんなに素敵な人形劇とお話しが聞けるこのシンポジウムを、福島から避難している人はほとんど知らずにいます、もったいないと思っています。」

と話していました。嬉しい反面、残念な感想でもありますが、新しい出会いの場が持たれ、顔が見える関係が出来たことで次回はもっと良い形へ繋がっていくのではないかと感じています。

さて、五年が過ぎようとする今でも、全国各地から色々な方法で福島に心を寄せ「何かしたい」と協力してくださる方がいることに感謝の気持ちでいっぱいです。その恩返しになるかは未知ですが、私たちが出来る事と言えば、震災からこれまでの心の中の思いを話すことや次世代に語り繋ぐこと、またこの環境を知りたいと希望する方にはそれぞれの立場で丁寧に伝え続けることだと思っています。立場上、反対の意見や考えがあり受け入れ難くても否定せずそれを感じることがもっとも大切でそれこそが今の福島県の現状だと思っています。

最後に、これまで福島県内11市町村約14千人の人形劇公演を担ってくださった札幌市こどもの劇場やまびこ座の実績を称えると共に、今回新たなる出会いの場を作ってくださった公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会と関係者の皆様には心より感謝し御礼の言葉といたします。

 

                            平成28年1月吉日

 

 

 

 

 

お知らせ

 

平成28年度をもって閉会しました。たくさんの方々に支えていただいたことに心より感謝申し上げます。

2016人形浄瑠璃ワークショップ「ふれアートinかわまた」と人形浄瑠璃川俣町公演は終了しました。

28年度人形浄瑠璃ワークショップ「ふれアートinかわまた」と人形浄瑠璃川俣町公演はすべて終了しました。

当日、会場に足を運んでくださったたくさんの皆様、本当にありがとうございました。

 

 

29年度より北海道野菜の定期便購入は他団体へ移行しました。

第44回目   

北海道野菜定期便3月27日(月)に終了しました。29年度は他団体に移行し会員限定の完全予約制で継続致します。

会員でないけれど是非、購入の様子や野菜の鮮度を確認したい方は問い合わせフォームより、住所、名前、連絡先(メールと電話番号)見学希望と送信してください。折り返しご連絡を差し上げます。

主催/北海道〜福島【野菜便】プロジェクト